
生後74日の女の子が家へ来たのは、昭和53年8月8日でした。とても暑い日で、児相に迎えに行ったこの日が子供との初対面で、飲み残しのミルク缶、補乳ビン、産着、オムツなど、諸手続きと共に受け取り、児相から約2時間の道程を車で、実子共々喜びと不安の中帰って来ました。
なにしろ、子供を育てたと言っても13年目の赤ちゃんですから、13年前の品物とは全べてにおいて、新製品が出ており、その買い物は中学1年になった実子の男の子の役目となり、薬局のおじさんと息子は仲良くなる程喜んで嫌がらず、使い走りをしてくれました。
又女の赤ちゃんだったからか、どうかは分らないけど、仕事が終ると早々に帰宅して来るお父さんには、私も息子もびっくりしてしまいました。息子曰く、お父さんはよっぽど可愛いいんだ、早く帰って来て、お風呂に入れたり、オムツ取り替えたり、ミルク飲ませたりするんだから、男親がこんなに変身するとは………。悪戦苦闘の連日、赤ちゃんは育てられた環境に順応しやすい、汗かきの赤ちゃんはクーラーが大好き、当時クーラーと言ったら我が家には自家用車にしかなく、どうしても暑くて寝む
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